外国人がフラメンコを救う

アンダルシア地方のジプシー達によってもたらされたフラメンコも、今ではスペインを代表する文化の一つとなった。しかし経済面では、国外からの留学生と、海外公演や出張講習に依存しつつある。フラメンコ発祥の地スペインで、新たな後継者が途絶えようとしていた。

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アリシア マルケス(Alicia Márquez)さんが通うカルメン レディスマ(Carmen Ledesma)の上級クラスでは、今朝も20代から30代の生徒が共にレッスンを受けていた。そこには、7年前に大阪からスペインに来た谷口香織氏の姿もある。

このクラスでフラメンコを学ぶ10人の中で、スペイン人は彼女一人だけだ。「スペイン人練習生のほとんどは、断念するしかないんです」、アリシア マルケス氏は語る。彼女たちの低い賃金では、授業料を払い続けることも、レッスンのために多くの時間を割くことも出来なくなってきているからだ。

幸いマルケスさんは、家族からの支援を受けられている。しかし、多くの家計では、それも難しくなっているという。


2013年3月16日、ニューヨーク タイムス「Flamenco’s Foreign Saviors」より抜粋。
意訳:BAILE